おなすさんちから自宅に戻る時は、たいてい新幹線の中で駅弁ランチです。
いろんなお弁当がありますから、毎回これも結構な楽しみなのです。今日も新しいのを
試してみましたよ。
その名も「アグリ弁当」。
地産地消、from farm to table
をポリシーとしたお弁当です。
なんというか、手作りの雰囲気が
満載。
フタを開けるとこんな感じ。焼き魚、
厚焼き玉子、ごぼうにこんにゃく、
金時豆など、素朴で温かみのある
お弁当です。特におかずスペースの
三分の一を占める(!)大きな
厚焼き玉子が卵好きの私には
とってもうれしい♪
この駅には、有名なパン屋さんの本社があるせいか、サンドイッチもとってもおいしいのが
売られています。もちろん名物お菓子もたくさん。おやつまでしっかり買い込んでいつもおいしい
帰り道です。
社宅にはエアコン、ストーブ、こたつ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機、それにタンスと
食器棚(二つも!)が備えられていて、それだけでも助かりましたが、揃えるものはまだまだたくさん
あったのです。そう、炊飯器、トースター、アイロン、ドライヤー、ふとん乾燥機にパソコンなどの
電化製品に加え、台所、トイレ、洗面所、お風呂などの用品。そしてふとん一式(家族が泊まりに
来た時のために3組)、タオルにパジャマにエトセトラ。大体、一人で暮らすのも四人で
暮らすのも、生活に必要な基本最低限のものって変わらないんですよね。リストを作って、
片っ端から揃えていきましたが、やれ缶切がなかった、耳かきを忘れた、など後からあわてて
買いに走ることもしばしば。何より、数年で不要になることがわかっているものを大枚はたいて
揃えることに、主婦としては空しさもでっかくて。そんな時、強い味方になってくれたのが100均
のお店です。幸い、おなすさんちの近所には巨大な100円ショップがあり、お玉やフライ返し、
おしゃもじやボウル、洗濯バサミにハンガーなど随分助けられました。100円だと思うと後の
始末などは考えなくてもいいですし、それに今の100均グッズは本当に優秀なんですよね。
オトコのひとり暮らしでも殺風景なのは寒々しいし、(何しろ、社宅の周りがいたく殺風景
ですしー笑ー)なんとか明るくしたいと思った時にも、100均のインテリア雑貨が助けてくれ
たんですよ。カフェカーテンやクロス類など、相変わらず黄色ばかりを揃えましたが、その
どれもが100円とは思えないものばかりでした。いちばんのお気に入りをお見せしますね。
アヒルの置物です。高さ20センチ
ぐらいで結構存在感があります。
100円なんて思えないでしょう?
寄り添う3羽のアヒルに私たち
3人家族の思いを託し、おなす
さんちの玄関に飾ってあります。
もともとが捨て魔の私、100円ショップで買ったものなどはすべて転勤が明けた時には処分
するでしょう。でもこのアヒルの家族だけは捨てないでしょうね。離れていてもいつもいっしょ
だよ、という思いを込めたものなので、(105円しか払っていないんだけど)その日々の
なつかしい記憶として、きっと自宅に保管します。はあ、でもいつになるやら。
前。そう、彼の社宅はグラウンドの中
に建っているんです!!



ここに限らずとにかく広い。日本は
狭いといいながら、ここには土地が
たっくさんあります。
写真の手前から続く一本の小道。ここを通って、おなすさんは出社します。部屋の中から毎朝
見送りますが、向こうの木立の中に消えるまで、エラク時間がかかるんです。








花壇なのです。赴任以来、彼は
ずっとパンジーやひまわりを
植えていました。ここにもチューリップ
の球根が250個埋められている
とか。次に来る時は咲いている
かなあ。
ここは社宅の正面。広大なれんこん
畑、見渡す限り、沼です。街灯も
ないので、ヨソ者はたまに落っこち
ます。花が咲く頃は圧巻ですが、
今はもう寒々しいですねえ。
おなすさんは技術屋なので、どうしてもこういう場所が仕事場になります。あ、れんこん畑で働いて
いるわけじゃありませんけど。地元の方々には申し訳ありませんが、はっきり言って娯楽もなんにも
ない寂しいところです。でも住めば都、そう思わないとやっていけません。それに、イヤだイヤだと
言い続けたところで転勤が早く明けるわけでもないですしね。でも、行ってみれば楽しいことも
たくさんあります。お気に入りにも出会えましたし、サバイバル料理にも開眼したし。いつかいい
思い出になるだろうな、そう思います。

































まんじゅうです。おなすさんの
たばこを比較のためにおいて
みました。本当に2センチぐらい。
初めて見た時はあまりの
可愛らしさに感激しました。
この手のミニサイズって、得てして味が今ひとつというのが多いですが、これは別。しっとり
柔らかく、あんこもとってもおいしいのです。8個から9個で普通のひとつ分かな。母も大好きなので
いつも必ず買って帰ります。
こちらは逆にジャンボサイズ。
重さ260グラム、普通の倍はある
でしょうね。この地域にはどこにでも
ある「山賊むすび」なのです。
くるまれています。大きいので
具も4種類入っています。ひとつで
いろんな味が楽しめるというワケ。
最近、「海賊むすび」という
姉妹品(?)も出たようです。
こちらではこの「山賊むすび」と鶏の骨付きもも肉をあぶり焼きにした「山賊焼き」というのが有名で、
どんなお店にも必ず置いてあるんですよ。そう、このあたりは昔、山賊が暴れまわっていたので
しょうねえ。毎回、これをほおばりながら、そんな時代を想像して……いるわけはございません。


































作ったのがこれ。太刀魚のフライ
です。必要最低限のモノで
こしらえるので、パセリなどの
飾りもなんにもないのー。
マヨネーズもないから、タルタル
ソースもできませーん。
パクッとつまめるよう、フライ用は骨を
撤去! 取り除いた骨は低温で
じっくりじっくり揚げておせんべいに。
これはおなすさん作。こういう作業は
気の長い彼に一任です。
太刀魚は塩焼きが一般的ですが、フライもおすすめです。ふっくらほわほわの優しい食感なのです。
そうそう、フライ衣をつける一連の作業を、おなすさんは隣でじっと観察してました。このおなす、
更なる進化を遂げようとしておるな……。










お、なすモチーフのタッパー、
発見!!!
お、またまたあるぞ。
なす模様のバット。
一体、ここは……?
はい、ここはおなすさんのキッチンです。週末、陣中見舞いに行ってきましたよ~。
娘もすっかり自立した今、母の手をわずらわせることもなくなったので、何の憂いもなくホイホイ
飛んでいけるようになって助かります。おなすさんの社宅は超オンボロ

あるんです。その上、流し台の端から端まで前方が大きな窓なので、日頃、マンションの閉鎖的
キッチンで過ごしている私には思い切り開放感が味わえる場所でもあります。さて、おなすさんの
キッチンの色は……やっぱり黄色です。風水うんぬんではなく、単に彼が黄色好きなんですけど。
一部をちょっとお見せしますね。
まずはキッチンの時計。
はい、おもいっきり黄色です。
もうそろそろ、お昼の支度を
するべえか。
ひとり暮らしにぴったりの小ぶりで
かわいい黄色のやかん。
あ、ついでにお盆も黄色ですね。
水切りカゴも、小物入れも、
とにかく黄色。
明るいキッチンは、それだけで
元気が出るかな、と思って。
広くて使いやすいキッチンなのですが、残念ながら思うように料理はできません。何しろ、週末、
それも在宅時のみの自炊なので、基本調味料のうち、酢もみそもないんです。みそ汁はインスタント
で十分ですからね。基本調味料でさえ、こんな具合ですから、各種スパイスやソースの類が揃って
いるはずもなく、もちろん小麦粉や片栗粉などの粉類もなし。食材にしても、あれこれ買い揃えると
私の滞在中に食べきることができなくてムダになってしまいますし。赴任したての頃は、自宅から
調味料や食材を小分けにして持参したものですが、今では全くナシ。あるものだけで工夫する
サバイバル料理の楽しさにちょっと目覚めたというわけです。それにポケモンおなすが自発的に
ごま油や鶏ガラスープの素など、あれこれ買い揃えるようになったのも大きいですね。冷蔵庫には
新聞の料理欄の切抜きがぺたぺた貼ってあったんですよ。この黄色いキッチンで、彼は確実に
進歩しています。めでたしめでたし。





















今日の夕食。豚肩ロースの
ハーブグリルです。
クレイジーソルトと粗挽きの黒
こしょう、にんにく、ローリエ、
ローズマリー、オリーブオイルに
肉を漬け込んでおきます。
肉が焼くだけなので、付け合せはちょっと手をかけて。スタッフドポテトです。丸ごとふかした
じゃが芋の中味をくり抜き、まずは裏ごし。バター、生クリーム、卵黄、粉チーズを混ぜて、塩、
顆粒コンソメ、こしょうで味付けします。あとは皮のケースに詰めるだけですが、今日はブログ
向けに(笑)絞り出してみました。これをオーブンでこんがりきつね色に焼き上げます。
焼きあがったお肉とともにお皿に盛り付けて出来上がり♪ ボリュームたっぷりの一皿でしょう?
これは育ち盛りの娘用。とっくの昔に育ち終わったサリーおばさんのメインは、グリルはグリルでも
今日はサバで~す。
このブログで何度か書いているように、私は引っ込み思案で臆病です。
おまけに恥をかくこともイヤという小心者ですから、不慣れなことに乗り出して失敗するよりは
少々の不満はあっても安全圏に身を置いておく方がマシ、というとってもつまんない人間なのです。
でも、そんな暮らしの中で、果たして自分は本当に満足しているのか? これでいいのよ、と
心底納得しているのか?と聞かれたら「はいっ!」とは言えませんでした。でも小さな世界を広げるのも、
新しい出会いを求めるのも、結局は自分次第。自分に自信が持てないからといって、ずっと同じ場所に
とどまっていては、人生つまらないですよね。周りの景色を変えるには、まず自分が動かなければ
何も始まらないということを最近つくづく感じるようになりました。で、その第一歩がこのブログ開設
でしたが、先日、ようやく第二歩目を踏みました。(遅いでしょう…汗汗汗)そう、昨日の記事に
コメントをくださったYUKI~*さんにメールを送ったのです。彼女は素敵なHPを作っていて、3年も
前から私の憧れの女性でした。そのYUKI~*さんについにコクッた(変換したら、子食った、に
なっちゃった!)のです。そして、昨日のバレンタイン、YUKI~*さんからお返事が届き、もう
うれしくて。ほんのちょっとの勇気。それさえ絞り出せれば、一瞬にして世界は広がるんだ!という
ことを痛感しました。さて、第3歩目はいつになるやら? もともとの性格を変えることは容易なこと
ではありませんが、自分自身を楽しませるためにもほんの少しの勇気を持とうと思います。自分が
楽しければ、周りの家族だってきっとうれしいはず……ですよね。
今日はバレンタインデーですね。娘が使うギフトは、毎年私が手作りしていましたが、今年はナント!
「自分で作る」とのこと。おなすさんのDNAを受け継いで、料理はもちろん、お菓子作りにさえも全く
興味のない娘なんですよお。親がパン生地を成形したり、クッキーの型抜きをしていたら、フツー、
「アタシも!」と飛んできませんか? そしてケーキにクリームを絞ってデコレーションをしていたら、
フツー、「やらせてやらせて!」とせがみませんか? うちの娘っ子は、そういうことがまるでありません
でした。私がお菓子を作っていても、そばに来るどころか覗きもしないんですよ。そんな彼女が
おなすさんと、今はひとりになってしまったおじいちゃん、そして友だち20人分のギフトを用意すると
いうのですから、あまりにも無謀ですよね。でももう中3! 任せても当然の年齢ですから、今回は
黙って見守ることにしました。彼女はロッテのHPから手作りレシピを選び、材料もラッピング材も
全て自分で揃えましたが、ナニを作るのかは私にも秘密だったんですよ。12日は朝から深夜まで
台所に立ち続け、ようやく完成した彼女のデビュー作、ご覧くださ~い♪
まずは三色トリュフの詰め合わせ。
紙製のミニパウンド型に入れて、
クリアバッグでラッピング。
あらま、いいアイデアじゃないの、
と感心。 ← 親バカ
これを友だち用に20個。
チョコを刻むだけでも大変
だったことでせう。
そしてクッキーも20人分。
刻んだガーナチョコ入りの生地に
大ぶりに切ったガーナチョコを
のせ、さらにグラニュー糖を
振って焼いたとか。グラニュー糖
の効果でカリッとした食感に
なってます。
上の二種類をこのバッグに
入れて、友チョコは完成です。
でも20個ですからね。
大雨の今日、持っていくのは
大変だったかな。
これはおなすさんとおじいちゃん用。
同じトリュフとクッキーを箱詰めに。
カードも添えて、ちょっと
グレードアップ。(?)
このラッピング。箱は市販品ですが、
赤いのは色紙、白いのはなんと
コピー用紙なんですよ。お金を
かけなくても、こんな可愛いものが
できるのねえ、と再び感心。
↑
親バカその2
なんでもやってみればできるものなんですね。今回、自分ひとりでやり遂げたことで大いに自信を
持った娘は、どうもお菓子作りの楽しさに目覚めたよう。早くも「来年はナニ作ろう」なんて言ってます。
おなすさんも、先週末は鶏の唐揚げに初挑戦したとか。二人とも頼もしい限りで安心する反面、
一抹の寂しさも感じた今年のバレンタインです。
もやしを買ってきました。最近は「根とりもやし」という便利なものも売られていますが、手に入らないことも
しばしば。今日もなかったので、下拵えは手作業(?)で。面倒でもひげ根を取り、洗って、いつもの
水切り器にかけ、キッチンペーパーを敷いた容器に保存します。こうしておくと、傷みにくい上、炒め物が
シャキッと仕上がるんですよ。みそ汁やお鍋にもすぐに使えますしね。
きれいでしょう? 美白もやし
ちゃん。一袋たった30円の
もやしが手間をかけることで、
こんなにも上品な野菜に変わる
んですよね。もちろん、食感も
格段にアップします。
でも、もやしのひげ根を一本ずつ取るというのは、結構忍耐力を要する作業です。さやえんどうの
筋取りの方が何倍も楽ですよね。何しろ、取っても取ってもなかなか数が減らない!途中でやめ
たくなっちゃうこともあります。でも「修行だ~!」と気合を入れて、ちまちま続けます。
思えば、家事というのはマジメにやったらエクササイズにも精神力鍛錬にも役立ちますね。
たとえば料理。卵の泡立てやパン生地をこねるなど、機械を使わなかったら立派な運動。
それににんじんを極細の千切りにする、ごぼうをささがきにする、玉ねぎをアメ色になるまで1時間
以上じっくり炒める、あるいは煮込み料理のアクを丁寧にすくい取る、パイ生地を何度も冷やし
ながら折る、などなど料理には集中力や忍耐力を要するプロセスがたくさんあります。今は自分で
作らなくてもおいしくて便利な食材が豊富ですし、電動ミキサーやフードプロセッサー、自動パン焼き
機のおかげで、手間が大いに省けるようになった分、いろんな意味でタフさが欠けてきたかな~
なんて思うのは大げさでしょうか。もともとがせっかちな性分の上、根性ナシの私なので、料理は
本当にいいトレーニングなのです。但し、マジメにやれば、の話ですが。そんなわけでたまの
もやしのひげ根取りも大切な訓練のひとつ。面倒なこともいとわない、最後までやり通す、そして
その先にほんのささやかな達成感を得る……。ホントに大げさですが、一袋30円のもやしちゃんに
学ぶことはたくさんあります。
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S | M | T | W | T | F | S |
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料理と雑貨屋巡りが大好き。