れんこん畑のおなすさんち。
彼の部屋の前には干からびた(!)
花壇がありました。
もう誰も長いこと見向きもしなかった
カラカラの荒れ果てた花壇。
そこに、おなすさんは赴任以来ずっと
パンジーやチューリップ、ひまわりなどを
植え続けてきました。
6年目の春。
おなす花壇に、色とりどりのチューリップが
300本咲いたそうです。
「社宅の人が見に来てくれるんだ」
「会社に持っていったら喜ばれたよ」
何かと殺風景なやもめ暮らし。
そんな中でこんなささやかな潤いや楽しみが
あると、私もほっとします。
もともとおなすさんは土に触れるのが好きだったかも。
新婚当時、アパートの裏手にとうもろこしや
ピーマン、そして自分、もとい、なすを育てては
楽しんでましたからね。
定年後は、「田舎に住んで、畑をやる!」
なんて言い出したりして。
日焼けと虫はお断りのサリー。
こればっかりは、作るより食べる!側に徹しますね。(笑)
♪ 咲いた咲いた チューリップの花が
並んだ並んだ 赤 白 黄色 ♪
おなすチューリップは、次の春も咲くのかしら?
当のおなす自身は、そんなことなど考えず、
ただ次に咲かせる花の準備だけを
思っているのでしょうね。
不自由で寂しい暮らしの中にも、
小さな喜びを見つけること。
お金よりも手間と愛情をかけて
自分なりの楽しみを育てること。
そして、先のことに囚われず、
今、自分がすべきこと、できることに
専心すること。
おなすチューリップはいろんなことを
教えてくれます。
料理と雑貨屋巡りが大好き。