小さなキッチンから主婦サリーのささやかな暮らしを届けます。
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 これは高校生の時に買った

 ディズニーのお料理ブック。

 人気のキャラクターたちが

 自慢の腕をふるっています。








たとえば。

くまのプーさんははちみつたっぷりのフレンチトースト。

白雪姫の七人の小人たちはカラフルなカップケーキ。

ミッキーのチキンキャセロールにデイジーのベイクドポテト。

バンビはガーデンサラダなんて作ってます。


今日はコレを作りましたよ。

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 わかります?
 
 「わんわん物語」のスパゲッティ・

 ミートボールです。










ミートソースよりずっと食べ応えがあり、

見た目も楽しくて○♪


こなすと二人、レディーとトランプのつもりになって

いただきましょう。


あ、もちろんお皿は別々ですけど、ね。

牛乳が余ったのでプリンを作りました。

夏はバターが必要以上に溶けてしまうので

焼き菓子を作るのには向いていないのですが、

いやはや、プリンまで不向きだとは

思いませんでした。


やっぱり、この夏が異常なのでしょうね。

昨日もそう遠くないところで38.5度でしたし。

体温どころかこれじゃ高熱ですね。


で、プリン。

まず型に流したキャラメルがなかなか固まらない!

そして卵液がなかなか冷めない!


でもせっかちサリー。

暑いキッチンに長居もつらいので、見切り発車。

固まっていないキャラメルの上にあったかい

卵液を流しちゃいました。

トーゼン、混ざっちゃいましたよ。


あらら、どーなるの。

マーブルになっちゃうの。

なんて、やきもきしましたが。

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 きれいに出来上がりました♬

 心配なので全部ひっくり返し

 ちゃいましたけど。

 









比重の関係で、心配せずともちゃんと

仕上がるのでしょうね。

料理は科学。

特にプリンは砂糖を焦がしてキャラメルにしたり、

卵の力で牛乳を固めたり、すが入らないように

温度や蒸し焼きの湯量、時間に気を配ったり、とても

面白い化学実験だと思います。


出張準備のため、昨日の夕方、おなすさんが

帰ってきました。

我が家滞在時間は14時間でしたが。


今朝は6時に出発。

朝ごはんを食べる余裕はないので、

サンドイッチのおべんとを作りましたよ。

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 サンドイッチには必ずひとつ、

 甘いフィリングを入れるのが

 私のこだわりですが、今日は

 入れるスペースがない!

 代わりにいただきモノの

 ブラウニーを添えましょう。





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 ついでですから、母とこなすの

 分も作製。彼女たちには

 今日の昼ごはんですね。

 お昼はラクできてうれしいわ♪

 私の分? そりゃ、あなた、

 もちろん……。





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 コレで決まりです。(笑)

 パン屋さんでスライス仕立ての

 パンはもうふっわふわ。

 ミミもしっとりとおいしいの。

 まずはそのまま、次は焼いて、

 パクパクいっちゃいます。





むかしむかし、まさこちゃんというやせっぽちの

ちいさな女の子がいました。


好き嫌いの多いまさこちゃん。

そんなまさこちゃんにも、ひとつだけ

お気に入りのおかずがありました。


それは三色に染め分けたじゃがいもで

ひき肉と野菜を茶巾絞りにしたもの。


花見団子のようなかわいらしい茶巾が

お皿にのって、「なんておしゃれなの」

と、まさこちゃんは大喜び。


このおかずの時だけは、歳の離れたにいさんと

ねえさんたちを差し置いて、誰よりも早く

お皿をからっぽにしたそうな。


めでたしめでたし♪




ちいさなまさこちゃん。

それはうちの母です。(笑)

折りあるごとになつかしがるこのお料理。

母の記憶を頼りに私が再現してみました。


要するに揚げないコロッケ。

母の時代とは異なり、じゃがいもにはバターと

ミルクがたっぷり入って、ひき肉種にも

コンソメなどでコクをプラス。

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 まるで和菓子の趣。

 ウスターソースをかけて白い

 ご飯のおかずにするのですが、

 食欲をそそるとは言い難いですね。








でも当の母はいたく喜んでくれました。

「そうそう、こんな感じ。子ども心に

 なんて、おしゃれでハイカラな料理なんだろうと

 うれしかったの。これが晩ごはんの時は

 お膳に飛びついたものよ」


作り手にとっては、面倒な衣づけも揚げる手間も

なくて大助かり。しかもヘルシーですし、

母の食も進んで一石三鳥!!!(笑)


母にとってはなつかしい思い出という

とっておきの調味料も効いているのでしょうね。


またまさこちゃんのために、じゃがいも、

ぎゅっと絞りましょう。


もうすぐお昼の時間。

こなすはまだ夢の中です。

運営委員として責任ある立場での合宿から

戻ったのが昨日の夕方。

連日、真夜中までミーティングだったそうです。


ブログで泣いた(恥)翌朝から、こなすは

合宿に出発しました。

去年まではにわか一人暮らしにワクワクして、

出不精の私が終日遊び歩いていたものですが、

今年は……。


食欲もなくすべてに無気力。

自分でも「私、やばいぞ」と思ってました。

これではいけないと部屋中のカーテンを洗ったり、

押入れの整理をしたりしましたが、その間も

涙は出る一方。

瞼は腫れ上がり、目は沁みるように痛くなって

外に出るどころか、宅配便が来た時も

大慌てでした。


おなすさんの長期不在も大きいのでしょう。

おなすさんが単身赴任をしたのはこなすが小6の秋。

中学受験を控えた大変な時期でした。


心細い中、二人で乗り切って中学へ。

こなすは当時体重が28キロしかなく、

私にとっては守るべきか弱い存在であると同時に

2、3ヶ月に一度しかおなすさんが帰れない

状況にあっては大きな支えでもあったのです。

そう、私が守っている、というより、彼女に

守ってもらっていたのかもしれません。




土曜日の夜、こなすと楽しみに見ているコメディドラマを

気分転換につけてみたら、あれまあ、今の私の状況に

見事にリンク!(笑)


妹離れできない兄に、親戚のおばさんが言う言葉。

「あなたの人生はヤスコちゃんのためだけにあるんじゃないのよ」


そうなのでした。

私の人生はこなすのためだけにあるのではなく、

こなすの人生もまた、私のためにあるのではないのです。


人間は結局は一人。

ちょっとした偶然によって与えられている人生は

誰のためでもなく、自分自身のために責任をもって

生きていかなければならないのですよね。


先日観た映画、「西の魔女が死んだ」を改めて思い出しました。


西の魔女であるおばあちゃんは、自分で考えて自分で

決めることの大切さや規則正しい生活を送ること、毎日の小さな変化を

楽しみながら暮らすことで、精神力を養っていくことを

教えてくれました。


人は落ち込むとすべてに無気力になりがちですが、

そんな時こそ毎日の当たり前の暮らしを淡々と

続けなければならないのでしょう。


このおばあちゃんと孫娘が真夜中に焼きたてのクッキーで

ティータイムを楽しむ場面があります。

「時々、夜中にお菓子を焼きたくなることがあるんです」

と、おばあちゃん。


これからは自分のためにパンやお菓子を作れるような

人間になろうと思いました。

それを考えたら、好物のベーグルやむずかしそうな

クロワッサンにも挑戦できるじゃないの、と新しい楽しみが

見つかりました。



こなすの夢が叶わなくても、遅かれ早かれ家を出て行くのは事実。


今から、その時のためのトレーニングを積んでおくに

越したことはないですね。


さあ、私も魔女修行を始めましょう。

ニックネームのサリーも、もともとは「魔法使いサリー」に

由来しているもの。


そう、素質は十分!(笑)


本当にご心配おかけしました。

また簡単に落ち込んでしまう懲りない私ですが、

私なりに気持ちを奮い立たせていきます。


ブログを始めて本当によかった。

ukkariさん、あなたのおかげよ~!!!

そしてたくさんのコメントを下さるsnowさんを

はじめ、たくさんのお友だちのおかげです。


家族のことばかりではなく、これからは自分自身の

ことについて語れるような人間にもなりたいです。


さて。

賞味期限が切れてしまう生クリームもありますし、

またキッチンに入りましょう。

やっぱり、ここが私が私らしくいられる場所です。



ミミ、ukkariさん、snowさん。

元気の出る温かいお言葉の数々、

本当にありがとうございました。


お三人とも、それぞれが当事者または

当事者の母という立場でのコメントでしたから、

本当に説得力があり、心に沁みました。


ミミ、ukkariさん、そしてsnowさんの娘1号さん。

みんな、自分自身の強い意志と決断力、行動力を

もって自らの人生を切り開いてきたのですよね。


たった一人でどこにでも行き、きちんと生きていける、

そんなタフな素晴らしい女性になったことを

考えると、こなすの未来にも同じような希望が見えました。


親の役目は、子どもが困った時、すぐに助けてやるのではなく、

まずは自分で考えて乗り越えていく力とスキルを持たせること

なのですよね。


更年期にさしかかっても、いまだ自立できず、生産性も

甲斐性もない私から見れば、こなすの選択は

喜ぶべきことなのだと気づきました。



皆さんのコメントはプリントアウトして(笑)、いつでも

読み返せるようにしました。

私にとっての栄養剤、そしてお守りです。



それにしても、皮算用で泣きまくる私は

本当におバカ。

再来年の春、どういうカタチで泣くかはこなす次第。



現実になってもいないことで、お騒がせしました。

反省するとともに、改めて感謝します。

東京出身の私。

父が亡くなって実家がなくなってからも

おなすパパのおうちに里帰りするたびに

東京に遊びに行っていたせいか、

こなすは東京が大好き。

この気持ちはハンパではなく、

ついに「東京に行きたい!」と

宣言するようになりました。


内部進学で大学まで行けるという

ラクチンな道を捨ててまで、

東京に行きたいがために外部受験を

めざすと言うのです。


何事も娘の意志を尊重するおなすさんは

大賛成。

私一人ずっと反対していました。

だって一人娘。遠く離れた東京にやるなんて

心配で心配で。


でも、彼女の人生。

私の勝手で縛り付けることはできません。

で、ようやく覚悟を決めて、昨日

「こなすちゃんを応援します」

と宣言しました。


しかししかし。


マグネットだったこなす。

私の帰りが5分遅れただけで

ドアの前でシクシク泣いていたこなす。

中学一年まで私の膝に座っていたこなす。



それがそれが。

どーしちゃったのーっ!!!


こなすのいない生活を思っただけで

いつでもどこでも涙が溢れてきて

困っています。

今だって……。


毎日、私より多い洗濯物やアイロンかけに

ぶうぶう言っていたのも、もう言えなくなるんですね。


そして甘いパンやお菓子、おべんとを作ることも

なくなって、私のブログも記事にすることが

あるのだろうか、なんて思ってしまいました。



もちろん、合格してから、の話であって、

皮算用もいいところなのですが、

それでも万が一にも受かったら…と思うと

ああ、また涙が止まりません。


「絶対彼氏」のロボット、ナイトだってリイコちゃんを

応援したじゃないの!←おいおい(汗)

西の魔女だって、あんな寂しい山の中で

たった一人、きちんと丁寧に暮らしていたじゃないの!

そして、去年二人の子供たちを残して逝ってしまった

友だちのことを思えば、私の悲しみなんて見えないぐらい

ちっぽけなものじゃないの!


あれこれ考えて自分を奮い立たせようとはしていますが、

今しばらくは無理ですね……。


今日は個人懇談。

つい涙ぐんでしまった私に、同い年でやはり一人娘さんを

お持ちの担任の先生は、

「お母さんの気持ちは痛いほどわかります」

となぐさめてくれました。


応援すると言ったのに、こなすの前でもついつい

泣いてしまっている私。

これではこなすの決心も鈍ってしまいますよね。


ああ、強くなりたい。

「頑張って行っておいで! あたしゃ、いつでもここで

待ってるよ!」

とこなすに言ってやりたい。


それでもすっかり泣きのツボにはまってしまって、

歩いていても、スーパーで買い物していても

気がつけばポロポロ。


母には

「サリーさんとこ、最近ちっともご主人見かけないし、

ついに離婚したのかしら?なんて思われちゃうから

やめなさい」

なんて言われてます。


確かに炎天下、汗のほかに涙をしたたらせている

おばさんはちょっとコワイ。


ホント、合格したら、の話であって、落っこちたら

まだまだいっしょ!でドエリャー恥ずかしいお話に

なってしまうのですが。



でも落っこちることを願うような情けない親には

なりたくない。でもつらい。

このジレンマは当分続きそうです。



お恥ずかしいお話、お聞かせしました。

読んで下さったら、即刻忘れてください。(笑)


 

お揃いの日傘を差して、母と映画を観に行って来ました。

「西の魔女が死んだ」

です。


原作はこなすが中学の時、夏休みの課題図書に

なっていましたっけ。


とにかく、しみじみよい映画でした。

おばあちゃんの言葉のひとつひとつはとても

静かなのに、心に力強く響き、深く染み渡るよう。


毎日の当たり前の生活を当たり前に繰り返していくことの

大切さを改めて教えられたような気がします。


この映画のロケ地は清里なのですね。

清里は学生時代、足しげく通った思い出の場所。

当時、所属していた同好会の活動場所(?)が

山梨にあり、清里へはお茶を飲んだり、夕食の買出しに

行ったりしていたのです。


おなすさんとも行きましたし、去年亡くなった友だちとも

何度も足を運びました。清泉寮のソフトクリーム、

おいしかったな。


彼女が亡くなって、もうすぐ1年。

生きていれば、絶対なつかしがってこの映画を観たのではないかな。


あ、というより、西の魔女同様、彼女の魂も体からの

脱出を大成功させて、今は自由に飛びまわっているのかも。


「サリー、とっくに清里、行ったわよ」

そんな声が聞こえてきそうです。

も、毎日お湯の中で生活しているみたいですね。



でも夏本番はこれから!

こんな時こそ頑張って食べましょう。

今日は、さっぱりとおいしい梅ごはんを

ご紹介しますね。

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 お米に水、酒、昆布、そして

 たたいた梅肉を混ぜて、

 ベースとなるごはんを炊きます。










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 炊きあがったら昆布を取り出し、

 刻んだ赤紫蘇の梅漬けをさっくり

 混ぜるだけです。赤紫蘇は

 塩加減で量を調節しましょう。








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 梅ごはんなので、梅ちゃん物相で

 抜きました。刻み青紫蘇を天に

 盛って出来上がり。










このご飯は、炊き立てのアツアツよりも冷めたほうが

おいしいように感じます。

つまり、おにぎりやおべんとにうってつけ!


食欲増進、防腐効果とイイコト尽くめの

梅ごはん。

夏の間は登板回数の多い、頼れるエースです。


ポテトサラダのバリエーションはいくつか

ありますが、いちばん好きなのがコレ。

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 玉ねぎときゅうり、人参の入った

 ちょっと甘くて酸っぱい、なつかしい

 感じのするポテトサラダ。そう、

 お肉屋さんのポテトサラダ、と

 いえば伝わるでしょうか。







この甘くて酸っぱい微妙ななつかしさを出すために

いろいろ試してきた私。

ようやくたどり着いたのが、アツアツの粉ふき芋に

たっぷりのお砂糖とお酢で下味をつけることでした。

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 こんなふうに、とにかくアツアツ

 のうちに、お砂糖を溶かした

 お酢を合わせます。冷やしトマト

 の時のように、結構大胆に

 加えますが、不思議なことに

 水っぽくはなりませんよ。





あとは下拵えをした具を加え、マヨネーズと塩コショウで

さっくりと合えます。

何となくレトロな雰囲気で、いちばんよく作るポテトサラダです。

豚のしょうが焼きやフライに添えるのがいちばん

おいしいように思いますね。


亡くなった父は、簡単なお昼や夜食に、このサラダを

厚めの食パンでサンドイッチにして、ビールの小瓶を

添えるのが大好きでした。


そうだわ。

久しぶりにこの組み合わせをお供えしましょう。

父の好みで、芥子バターもたっぷりと。


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