常備菜のアレコレを冷凍保存しています。
前の晩に大まかなメニューを決めたら、
必要な常備菜を冷凍庫から冷蔵庫に
移し、翌朝レンジで温めるのです。
あ、でもにんじんやかぼちゃを使ったものは
冷凍したままをいきなりレンジ加熱した
方が食感が損なわれないのですよね。
これも、長年のおべんと作りで
覚えてきました。
常備菜は容量70~100mlの
小さな容器に詰めて保存。
冷凍庫の中でもきちんと収納
できますし、取り出すのもラク。
レンジ加熱を考えると、多少の
汁気も欲しいですしね。
でも、毎朝いくつもの小さな容器を洗って拭くのは
結構面倒なものです。
で、今回、冷凍テクによく載っている、ケース冷凍を
試してみました。
きんぴらごぼうと。
ごぼうの煮物。
そして牛肉の時雨煮。
季節によっては、ケースごと凍ったまま詰めることも
できるそうですが、私はやっぱり一年中
温めなおしますねえ。気分の問題ですが。
容器を洗う手間が省けるのは助かりますが、
取り出すたびに冷凍庫から出して
蓋の開閉をすることになると、傷むのが
ちょっと心配かな。
特にこなすのおべんとだけでは、
これしきの量でも何回分も
ありますからね。
ついでに玉ねぎの微塵切りの
バター炒めと、薄切りの飴色
炒めも冷凍。これがあれば
ピラフやオムレツ、サンドイッチ、
カレーにシチューがラックラク。
パンも保存したいし、うちの冷凍庫はいつも
満員御礼。
もっと使いやすく、もっとすっきりと、
とは思うのですが、現実はなかなか。
でもこなす用のパンとおべんとグッズで
いっぱいの冷凍庫は、そのまま
母親の幸せのカタチなのだと思います。
























むかしむかし。
私が二十歳の時。
母が素敵な贈り物を用意してくれていました。
ナンだと思います?
私のブログを最初から読んでくださっている方なら
「ははん。アレかな?」
と、お察しがつくかもしれません。
小さい時から料理好きで器好き。
小学生の頃から、デパートの台所用品売り場が
いちばん好きだったという変わり者のワタシです。
そんな私に選んでくれたのが……。
源右衛門のグラタン皿です。
二十歳の記念にグラタン皿。
選ぶ母も母ですが、もらって
喜ぶ私も私。(笑)
素敵でしょう? グラタンだけで
なく煮物を盛り付けたり、パン
プディングを作ったり、いろいろに
楽しんできました。
受け皿もリムがないので、単独で
使えます。イチゴやオレンジを
乗せたり、ガラス器と合わせて
使ったり。一つで何通りにも
使える器は本当に重宝します。
飾るだけでも絵になるので、私の宝物です。
それにしても、snowさんの
「たいしたたまげた」
の声がまた聞こえてきそうです。(笑)
こなすもあと数年で二十歳。
彼女は何を喜ぶのかしら?
でもこなすは、成人式も振袖も
とんと興味がない様子。
「モノはいいから、 にして」
なんて言い出したりして~。
現代を生きる若者は、とかく合理的かつ
ドライですからね。
でもせっかくの二十歳。
皆さんは、どんな思い出がありますか?
カップケーキを焼きました。
毎朝10時過ぎに母の顔を見に行くのが
日課なので、おみやげになりますからね。
卵白が余っていたので、まずは
エンゼルカップケーキを。
その名の通り、純白の生地。
コクのなさを補うために
ホワイトチョコチップを上にも
中にもたっぷり。
暖かくなってくるとバナナが
傷むのも早いですね。
でも熟れたバナナはお菓子に
最適。ついでにこちらも
カップケーキに仕立てましょう。
白いカップケーキの出来上がり。
うちのオーブンは上火が強い
ので、ほんのり色づいてしまい
ましたが……。
バナナカップケーキも焼けま
した。明日こなすは調理実習。
これはその前の虫養いに
なります。
さて、二つのカップケーキを持って
母のところを訪ねましょう。
朝ごはんになるかな?
それともデザートかな?




















亡くなった父は、料理というものはほとんど
できませんでしたが、たったひとつ
日曜日のブランチにしょっちゅう
作ってくれたものがあります。
それはおかかチャーハン。
寝ぼすけ(笑)の母に代わり、家族のために
こしらえてくれたものです。
まだ電子レンジがなかった時代。
保温ジャーに最終的に残ったご飯は
冷蔵庫で保存するのが決まりでした。
その固まったご飯をフライ返しで
ほぐしながら炒めるのは結構大変。
父でさえ、4人分のチャーハンを作り終えると
「いやあ、腕にくるねえ」
なんて言っていたものです。
冷やご飯とねぎと卵とおかか。
それに鍋肌から回しかける醤油だけのチャーハン。
父の好みで胡椒はたっぷり効いていましたが、
素朴でとってもおいしかったですね。
なんだか無性に食べたくなって
お昼にこしらえました。
家族4人で食べた日曜日のおかかチャーハン。
思い出をスープ代わりに、ひとりで
黙々といただきました。
れんこん畑のおなすさんち。
彼の部屋の前には干からびた(!)
花壇がありました。
もう誰も長いこと見向きもしなかった
カラカラの荒れ果てた花壇。
そこに、おなすさんは赴任以来ずっと
パンジーやチューリップ、ひまわりなどを
植え続けてきました。
6年目の春。
おなす花壇に、色とりどりのチューリップが
300本咲いたそうです。
「社宅の人が見に来てくれるんだ」
「会社に持っていったら喜ばれたよ」
何かと殺風景なやもめ暮らし。
そんな中でこんなささやかな潤いや楽しみが
あると、私もほっとします。
もともとおなすさんは土に触れるのが好きだったかも。
新婚当時、アパートの裏手にとうもろこしや
ピーマン、そして自分、もとい、なすを育てては
楽しんでましたからね。
定年後は、「田舎に住んで、畑をやる!」
なんて言い出したりして。
日焼けと虫はお断りのサリー。
こればっかりは、作るより食べる!側に徹しますね。(笑)
♪ 咲いた咲いた チューリップの花が
並んだ並んだ 赤 白 黄色 ♪
おなすチューリップは、次の春も咲くのかしら?
当のおなす自身は、そんなことなど考えず、
ただ次に咲かせる花の準備だけを
思っているのでしょうね。
不自由で寂しい暮らしの中にも、
小さな喜びを見つけること。
お金よりも手間と愛情をかけて
自分なりの楽しみを育てること。
そして、先のことに囚われず、
今、自分がすべきこと、できることに
専心すること。
おなすチューリップはいろんなことを
教えてくれます。
昨日は母の誕生日。
無事に迎えられると、本当にほっとします。
というのも、母の大切な人は
この4月に旅立っていることが多いのです。
まずいちばんに伴侶。
そう私の父ですね。
父が亡くなったのが4月4日。
母の二番目の姉が16日。そう今日は私の伯母の
命日です。
そして、母の兄と、母が可愛がっていた姪
(私の従姉妹)がともに29日。
更に30日には、母のいちばん上の姉が
亡くなっています。特にこの伯母は、
父と同じ年、つまり父の四十九日も
すまないうちに亡くなりましたから
本当に辛かったですね。
夫も兄姉も、そして可愛がっていた姪も
みんな4月に亡くしてしまった母。
そんなわけで、母はいつの頃からか、
「私も4月に死ぬんだろうか」
と、漠然と思うようになりました。
母が生まれた月に、母の大切な人たちが
死んでいくというのは、何と皮肉な巡り合わせでしょう。
美しくはかなく、そして妖しい桜の季節が
その不条理を余計に際立たせているように思えます。
でも。
今年もこうして、母は元気に生きています。
ただそのことに感謝。
このまま元気に、くたばることなど忘れて(笑)
年を重ねていってほしいと思います。
本当に、病は気から、よ。
お母さん♪
先祖代々の平均寿命を更新し、
めでたく76歳になりました。
うれしく、ありがたいことです。
この素晴らしき春の日。
こなすとともにお祝いしました。
和菓子党の母ですが、ハレの日に
ふさわしいのは、やっぱりケーキ。
華やかですものね。
いつもは14センチが定番の我が家ですが、
めでたいこの日は、久しぶりに18センチで
スポンジを焼きました。
これは母といっしょに初めて苺の
ショートケーキを作った時に
買った型。もう35年ぐらい前のもの
です。うれしい思い出をたくさん
知っているケーキ型と言えますね。
お吸い物の具に見つけたのが
この花びら麩。桜麩は以前から
ありましたけど、これは新発見!
見て見て! 可愛いでしょう?
桜のカタチに抜いたはんぺんに
このお麩を散らして、木の芽の
香りを添えましょう。
ハレの日のごちそうは、やっぱり
おすし。今日は海鮮ちらしです。
すし飯にはかんぴょうの煮物と
白ゴマを混ぜて。箸休めの
酢れんこんは、小皿に乗せて
添えました。
今年のバースデーケーキ。
スポンジには手作り杏ジャムを
たっぷり挟み、生クリームは母も
大好きなコアントローで香りを。
こなすと二人で ♪HAPPY BIRTHDAY♪
を歌い、母は一生懸命(笑)ろうそくを
吹き消しました。
「トシとると、火を消すのも大変ねえ」
ですと。
でも大変さの分だけ、ありがたいと思います。
母へのささやかなプレゼント。
カードは小さい時のこなすを
彷彿とさせるものと、賞状
仕立てのものを。ボケも
せず、寝たきりにもならず、
本当に頑張ってくれてます♪
プレゼントはCDですが、何とこなすも
母へのプレゼントにCDを用意してました。
もちろん中味はかぶりませんが、考えることも
似てきたのかな~。
母はもちろん大喜び。
おすしをおいしいおいしいときれいに平らげ、
ケーキもちゃんと食べてくれました。
帰る時には、来た時よりもハツラツとして
ちょっと若返ったように思えましたね。
お母さん。
お誕生日おめでとうございます。
来年もそのまた来年も、この言葉が
言えますように。
そして、私の作るごはんをおいしく
食べてもらえますように。























料理と雑貨屋巡りが大好き。