年々、気力が衰えてきているワタシ。
物事なんでも、まず「億劫」という気がしてしまうのは
ヤバイですね。
おひなさまを飾ることもそのひとつ。
親王飾りで大した手間ではないはずなのに、まずは
飾るスペースをつくって、天袋からよいしょと出して、
桃の花や菱餅を買ってきて、なんて考えると
「ああ、めんどくさ~」
となっちゃうの。
でも先日、とある記事を読みました。
おひなさまというのは、その家の女の子の厄を
身代わりになって受け止めてくれる存在。
昔から、おひなさまは代々受け継ぐものではないと
言われているのも、これが理由なのですね。
母親のおひなさまをその娘が使うということは
母親の厄までもらってしまうのだとか。
ですから、本当はおひなさまは女の子一人につきひとつ。
三姉妹なら三つ(!!!)用意するものなのですって。
まあ、これは現実的に無理ですけどねえ。
同じ記事に、娘さんが嫁いだ後もずっとずっと
実家でおひなさまを飾り続けている70代の女性の話も
ありました。
「娘がずっと幸せでいられるように」
とのことですが、親ってありがたいなあとしみじみ思いました。
こんな素敵な女性を知ってしまったら、アタシだって
飾らないと。(おいおい)
亡き父が贈ってくれたおひなさまですしね。
相変わらず美しいお顔。
こんなきれいな姿で、こなすの厄を
黙って受け止めてくれるのかと
思ったら、何だか切ない。
でもありがたやありがたや……。
このおひなさま、今のマンションに引っ越してくるまでは
ずっと実家に飾られていました。
当時の狭いアパートでは大きな箱をしまう場所が
なかったのです。
そのアパートに毎年飾っていたのがこの小さなおひなさま。
こちらはゆったりと福々しいでしょ。
今の住まいでは、毎年玄関に
飾っています。幅広顔(涙)の
私にはとっても親近感のある
おひなさまです。
飾ってしまえば1時間もかからないこと。
ちょっと億劫と思うこともきちんと続けることが
ボケ防止にもつながるかな。(笑)
それにしてもっ。
帰ってきたこなす。おひなさまを見ても、一言もないっ。
「あ、出したのね」
ぐらい、あったっていいんじゃないのお?
親の心子知らず。
かみしめました。
料理と雑貨屋巡りが大好き。