小さなキッチンから主婦サリーのささやかな暮らしを届けます。
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梅雨真っ只中。

でもどっか、行きたいねえ。

長崎? 福岡? 高知?









梅雨でもそんなに大雨が

降らないトコがいいよねえ。

じゃあ東北かな?









あれやこれやと問答を重ねた結果、

まだ見ぬあの方に会いたいね、

と、なりまして。














 秋田さ、飛びました♪

 はじめまして、なまはげさま。

 お会いできて光栄です。



















 空港からバスに乗って秋田駅へ。

 さすが秋田! バス停は秋田杉

 ですよ! そしてシルエットは

 あの竿燈祭りですね。

















 ちなみに夜のバス停はこんな

 感じ。明りが点るととても

 幻想的です。






















 秋田駅構内にも大きな竿燈♪

 






















 巨大秋田犬もお出迎え。

 見てください、このモフモフ感!

 しかしびっくり。これは

 ぬいぐるみではなく、なんと

 バルーンなのですわ。













夜にはしぼんで、ちゃんと枕と

カバー付きでおやすみ。

朝にはまたモフモフと復活します。












 そしてやっぱりなまはげ。

 この風貌から鬼と勘違いされる

 こともあるようですが、実は

 来訪神。年に一度、人々の前に

 現れて幸福をもたらすありがたい

 神さまです。










ちなみに赤と青のなまはげはペアで

行動し、「夫婦なまはげ」と

呼ばれているそうです。

赤がジジなまはげで青がババなまはげ。

この色分け、時代の先端を

行ってますね。














 なまはげカラーの電車に

 乗りましょう。これは蓄電池

 電車、EV‐E801系。あらま、

 私のラッキーナンバーじゃないの♪

 めざすは男鹿駅!

















 男鹿駅に到着すると、パンダ

 グラフを上げて、架線から

 充電。しかもこの電力は秋田

 ならではの風力発電によるもの。

 ちなみに男鹿駅構内の電気も

 この風力で賄われています。















 男鹿駅でもなまはげがお出迎え。

 右手に包丁、左手に桶。

 さて、その使い道は?
















冬になると囲炉裏で温まりますが、

長く居座ると手足に「なもみ」と

呼ばれる火斑ができます。

囲炉裏のそばに長時間いる怠け者の

「なもみ」を「剥がす」のが

なまはげの役目。










つまり包丁は「なもみ」を「剥ぐ」ため、

そして桶は剥いだなもみを入れるための

ものなのですね。

そう聞くと、とんでもないホラーですが

実際、なまはげはソンナコトはしないので

ご安心を。











あくまで怠け者を戒め、災いや厄を

払い、新年の祝福を人々に

与えるのが役割です。










 なまはげの里、男鹿半島。

 さあそのなまはげさまに

 会いに行きましょう。




















 予約しておいた乗り合いタクシー、

 なまはげシャトル。同乗者は

 一人旅の女性。YouTubeでも

 本当に国内外問わず一人旅を

 する女性が増えていますね。














この女性も秋田は何度も訪れているそう。

足がないので、都度ひとつずつ

行きたいところを攻略しているようです。

忘れ物回収、ちゃんとできていて

すばらしいことです。











 到着しました。

 その名も「なまはげ館」。

 


















「男鹿のナマハゲ」は

重要無形民俗文化財、そして

ユネスコ無形文化遺産です。

指定の際はカタカナ表記が

採用されましたが、

地元では「なまはげ」とひらがなが

使われることも多いそうです。
 

 

 









 まずは男鹿真山伝承館で大晦日の

 なまはげ行事を間近で体験。

 先立と呼ばれる人が家を訪れ、

 なまはげが訪問してもよいかを

 主人に確認するところから

 始まります。










その年に不幸があったり、病人が

いる家は訪問を断わるそうです。

今回はもちろん、なまはげを

招き入れることに。









次の瞬間、戸板が激しく叩かれ、

なまはげ特有の低く、荒々しい声が

響き渡り……。










 やってきました、なまはげさま。

 玄関で7回シコを踏み、あの

 お決まりのセリフが続きます。


















泣ぐ子はいねが。

怠け者はいねが。

言うごど聞がね子どらいねが。

親の面倒みない悪りい嫁いねが。










ウオー!









 そして家中、荒々しく

 探し回るのです。カラオケ行って

 ばかりの嫁はいねが~!

 って、セリフもちゃんとアップデート

 しているのですね。

















 この顔とこの声で近くににじり

 寄られたらやっぱり迫力ハンパ

 ないです。小さな子どもたちには

 さぞかしおっかないでしょう。

 トラウマになりませんように!















 主人がなだめすかして、なまはげに

 お膳を出し、お酒を勧めます。

 家々で飲むので、なまはげも大変。

 だんだんと酔っ払ってくるので

 迫力も増大の一途♪
















 なまはげと主人の問答が始まります。

 手にした台帳には子どもや嫁の

 悪行が書かれていて、それを

 読み上げると、主人は「そんなことは

 ない。」と、家族をかばって守ります。
















 問答のあと、またシコを踏んで

 子どもや嫁を家中探し回ります。

 でも見つかりません。(笑)

 家族がしっかり守っている

 からですね。















 最後に主人がお餅を渡します。

 「え(家)の者皆まめ(健康)

 でれよ。来年まだくるがらな。」

 と、言って、なまはげは次の家に

 向かいます。













ところで皆さん、お気づきでしょうか。

ここ真山地区のなまはげには

ツノがなく、出刃包丁も桶も

持っていません。

それだけでも安心ポイント高し!ですが、

やはり間近で見る迫力はなかなかのものですわ。













なまはげが去ったあとは、不思議と

家族全員の結束が強くなっていると

言われています。










なまはげになんと言われても子どもや嫁を

守り抜く。大晦日のなまはげの来訪は

家族の絆を今一度確かめるための

ものなのかもしれません。

まさに来訪神。

一年分の災いや厄を取り払って、

新しい年の幸福をもたらす。

家族の再生でもありますね。

しみじみありがたいことだと思います。











 なまはげが動き回ると、蓑の

 藁が抜け落ちます。これにはとても

 御利益があるので、拾ってきました。

 頭に巻くと頭がよくなりますし、

 身につけているとお守りになります。



















 そしてもう一つ、同じく

 藁をいただいてきました。

 出雲大社の神砂ともども

 我が家の最強お守りです。



















 男鹿のパワースポット、

 真山神社にお詣りしましょう。

 こちらは仁王門です。

 中には……。


















 巨大出刃包丁が奉納されています。

 ほんと、おっきい!






















 毎年2月に行なわれる

 「なまはげ柴灯(せど)まつり」。

 そこで以前使われていた

 お面です。実際に手に取ってみると

 なかなかの重さ。なまはげさんも

 大変です。














 そしてお詣りも大変。


























 本当に旅は一つでも若いうちにと

 思います。






















 それにしても荘厳な雰囲気。

 気が引き締まるようです。






















 秋田杉の丸太をくりぬいて作った

 丸木舟。漁業や運搬、交通に

 使用され、その耐用年数は

 なんと100年以上です。

 すばらしい技術ですね。
















 まあノムラモミジでしょうか。

 秋でもないのに真っ赤な葉。

 目の癒やしです。





















 なまはげの玉。

 なまはげの魂を大理石

 モザイクで表現している

 そうです。



















 いろんななまはげさんに

 会いに行きましょう。この

 ポーズ、すっかり見慣れて

 きました。


















 そして圧巻。


























 ここには男鹿市内各地の150体を

 超える多種多様ななまはげが

 勢揃いなのです。























 それぞれの足元には地区名が

 記されていますが、本当に

 いろんななまはげがいます。





















 こんな細面の方とか。


























 木を活かしたシンプルな方とか。

























 迫力満点の方も。


























 どこか優しげな方も。

 民俗学の宝庫のようななまはげ

 そろい踏み。個性溢れる面々、

 男鹿の想像と創造の力。

 脱帽です。

















 伝承館を出たら、あらま、あの

 パラソル! 秋田名物、

 ババヘラですよ。
















ババ(おばちゃん)がヘラで

バラの花のように盛りつけてくれる

名物アイス。

最近はババではなく、若い女性の

売り子さんもいるようですが。












 ちなみにしんちゃんパパも

 秋田の方なのですね。

 ババヘラならぬジジヘラに

 なってます。














ババヘラはシャーベット。

イチゴとバナナの組み合わせが

一般的ですが、ここでは

限定のなまはげカラー♪

赤と青、イチゴとラムネです。
















 さあ盛りつけていただきましょう。

 どんなバラが咲くかな。

 ワクワク♪


















しかし、このおばあちゃん。

「私はいつまでたっても下手くそなの。」

ですと。

そんな、ご謙遜~♪と

思ったら。











 むむむむむ……。

 





















お味はさっぱりとおいしかったのですが、

バラのカタチを楽しみにしていたので

ちょっこしガックリ。

リベンジを誓うも、その後なかなか

ピンクと黄色のパラソルに出会えず……。














 最終日、空港内の売店で

 カップババヘラで妥協。

 次回はちゃんとコーンで、

 その場でババにバラを作って

 もらいましょう。









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