小さなキッチンから主婦サリーのささやかな暮らしを届けます。
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 広島の朝。

 れんこん畑のおなすさんを訪ねた

 折、幾度となく訪れていますが

 変わらず、本当に美しい街だなあと

 感動します。あの8月6日の悲劇が

 信じられないほどに、です。






 平和の門。

 高さ9メートル、幅2.6メートル、

 奥行1.6メートルのガラス製の

 10基の門が75メートルにわたって

 立ち並びます。










 門の数はダンテの「神曲」の

 中の9つの地獄に、広島の

 被爆体験という生き地獄を

 加えたもの。












 門とその足元の敷石には、18種類の

 文字と49の言語で「平和」と

 刻まれています。過去の悲惨な

 歴史を越えて、平和な未来に

 向かって開かれていく希望を

 表しているのだそうです。






 平和の門は、この平和記念

 資料館本館の柱と平行して

 並んでいます。正面にあるのは

 「嵐の中の母子像」。核兵器

 廃絶への限りない努力を呼び

 かける目的で建てられました。







 祈りの泉。

 原爆の焦土のなかで水を求め

 ながら亡くなられた犠牲者の

 慰霊と恒久平和への祈りが

 込められています。









 ここでも秋は美しく。


















 どこを見回しても、見事な

 彩りです。
















 静かな朝。

 たった77年前のことなのに

 今の暮らしが嘘のようです。














 被爆し、熱線と爆風をまともに

 受けたものの、奇跡的な再生を

 果たしたアオギリ。虚脱状態に

 あった当時の人々に生きる勇気を

 与えてくれたそうです。










 原爆死没者慰霊碑。

 中央の石室には30万人を超える

 原爆死没者名簿が収められて

 います。オバマさんもここに

 花を手向けていらっしゃいましたね。










 慰霊碑に刻まれた文字。

 「過ちは繰返しませぬから」

 今、世界中の人がそう誓わなければ

 いけません。











 平和の灯。

 昭和39年8月1日に点火されて

 からずっと燃え続けています。

 この火が消えるのは地球上から

 すべての核兵器がなくなる時。

 その日はいつ訪れるのでしょう。







 原爆の子の像。

 被爆による白血病で12歳で

 亡くなった佐々木禎子さんと

 原爆で犠牲になった子どもの

 ために建てられました。






年間を通じて、たくさんの千羽鶴が

捧げられていることから、「千羽鶴の塔」

とも呼ばれています。

像の高さは9メートル。

その頂上には折り鶴を捧げ持つ

少女のブロンズ像が立ち、平和な未来への

夢を託しているそうです。





 像の下の碑文。

 子どもたちの声に再び、

 世界中の人たちが耳を

 傾けなくてはいけません。












 塔の内部には金色の折り鶴の鐘。

 風鈴のような音が響きます。
















 全国から寄せられる折り鶴。



















 世界からも届きます。

 

















 平和を願う折り鶴。その数は

 年間約1千万羽。めざす道は

 みんな同じはずなのですが。















 平和の鐘。

 宇宙を表現したドーム型の

 屋根の鐘楼。鐘には原子力の

 マークで核兵器禁止の思いを

 表現。そしてその反対側には

 鐘をつく人の心を映し出す鏡。










 原爆ドームに来ました。

 

















 負の遺産。

 被爆当時の姿そのまま、

 核兵器の脅威をその存在で

 伝えています。














 瓦礫もそのまま。

 核兵器でなくても、このような

 光景を今も日常的に目にする

 ようになるとは。












過ちは繰返しませぬから……。

この誓いも空しくなるようなニュースが

多いですが、諦めてはいけないのですね。

つい先日、朝刊に載っていた澤地久枝さんの

お言葉。

「みんなが生きていてよかったと

 思える世の中に変えていきたい。

 簡単には実現しないでしょう。

 でも、希望を持たないのは怠惰です。」









確かに、希望があるから人間は

立ち直り、生きていけるのですものね。

諦めるのも怠惰。

ただただ平和を祈りましょう。







 平和の時計塔。

 毎朝、原爆投下時の8時15分に

 チャイムが鳴ります。

 塔の下に待機して、しかと

 聞きました。









世界人類を象徴した直径2メートルの

球体が、平和都市広島市民の

深い祈りの手と、苦難を超え、無限に

伸びていく平和への希望を表した鉄塔

3本に支えられています。

世界を支えるのは平和、それに尽きます。






 18年前、母とこなすを連れて

 おなすさんに会いに来ました。

 その折、れんこん畑と広島の

 名所を回り、当然のことながら

 ここにも足を運びました。









広島平和記念資料館にも行きましたが

母が「見るのが辛い。」と

早々に退散してしまったので、

私たちも足早に外へ。

今回は改めてじっくり回ろうと

決めていました。








この資料館にはご存知の通り、

被爆者の遺品や被爆の惨状を

示す貴重な資料が展示されています。

その内容にはやはり目を背けたくなるような

ものも多いのですが、そうしてはならず、

しかとこの目に焼き付けなければいけません。









今思うのは、確かに母には辛かっただろうな、

ということ。

15歳年上の優しい長兄を戦争で亡くし、

辛い疎開生活も経験、18年前の脳天気な私、

そういうことに全く気が回りませんでした。









広島と長崎の悲劇があったというのに

今もなお、核の脅威にさらされる世界、

学習できるのが人間のはず、

なのに。





 平和大橋。

 この欄干はイサム・ノグチさんの

 設計です。札幌のモエレ沼公園に

 続き、ここでも出会えました。











 相生橋。

 広島を語る上で、避けては通れない

 橋です。















 昭和7年架設、全国でも珍しい

 T字形の橋です。そのため、

 原爆投下の目標となったと

 言われています。













 しかし実際の爆心地はここ。原爆は

 この病院の上空600メートルで

 炸裂、一帯は約3000~4000度の

 熱線と爆風、放射能を受け、

 ほとんどの人々が一瞬で命を

 奪われました。








 元安川。

 この川が水を求める人たちで

 あふれかえったという事実。

 今の静かな水面からは想像だに

 できません。









 何もない、何も起こらないって

 いいな。平和っていいな。

 まるで小学生のようですが、

 ただそれだけを感じたヒロシマの

 朝でした。












 

 
 

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