小さなキッチンから主婦サリーのささやかな暮らしを届けます。
[1705] [1704] [1703] [1702] [1701] [1700] [1699] [1698] [1697] [1696] [1695]

 この日の宿に到着。

 ロビーはとっても広々♪














 苔をイメージしたシートが

 ゆるやかに伸びています。

 いったい、何人座れるかしら?












 さらに進むと目の前にラウンジが

 現れました。画像で見ていたものが

 現実になる瞬間、最高です。

 このブロンズアートは高さ8.5

 メートル、重さ5トンもあります。










 こちらは世界的芸術家、岡本太郎

 さんの「森の神話」。鳥や人間、

 森の妖精が踊る姿が描かれて

 います。大きな窓の向こうには

 一面に広がる奥入瀬の森。

 新緑が迫り来るようです。

 




 このアートは実は暖炉。

 薪がいっぱい用意されています。

 炎を眺めながらのんびり過ごす

 時間もいいですね。次はぜひ

 そんな季節に訪れたいです。








 ラウンジは吹き抜け。

 どこを見ても飽きることは

 ありません。名残を惜しみつつ、

 そろそろお部屋を覗いてみましょう。










 森の中のホテルなので、インテ

 リアにも木がふんだんに使われて

 います。このベッドボードは

 リンゴ、ブナ、ヒバ、イチイの

 木です。







 壁もこんな具合。

 マッサージチェアがちょっこし

 異端(笑)ですが、疲れた旅人

 にはとってもうれし♪









 森に向かって、ソファが2つ。

 渓流に向いたお部屋もあります。

 












 こちらはベッドにもなりますし、

 小上がり気分を味わえるのも

 いい感じ。時間が許せば

 ここでゆっくり本でも読みたい

 ところです。







 奥入瀬渓流は日本の貴重な

 苔の森にも選ばれています。

 ルーペ片手に苔散歩という

 楽しみは実に乙ですね。










 自然豊かな場所だけに、虫さん

 もそこかしこに。(^^;)

 なるべく、出番がないことを

 願いましたわ。










 夕食前にちょっこしお散歩

 しましょう。あらま、

 まっくろくろすけみたいな

 子がいっぱい! 苔玉ちゃん

 ですわね。







 まあこっちにも。

 みんな、何を見ているの~?














 ポストもかわゆい。

 森からお手紙を送るなんて

 とっても素敵♪












 まあ、こんにちは。

 ひょうきんなカッパちゃんです。

 こちらも岡本太郎さんの

 作品。この手の感じ、まさに

 「芸術は爆発だ!」と訴えて

 いるのかな?






 あっという間に森の中へ。
















 奥入瀬渓流もすぐそばに。

 長年の憧れが叶いました。














 おなすさん、ああ、ここで

 走りたいなあ!ですって。

 今の私なら存分に共感できます。

 森を抜けて走る。またまた

 回収リストに記入です。







 しかしこんな看板が!

 確かにタクシーでもお土産屋

 さんでも、「熊はゼッタイ

 出ます」と断言していました。

 私たちが目指したのは……。








 ここなのですけれど、熊さん

 には出会いたくないわあ。














 どんどん進んでいきますわよ。
















 こういう景色は日頃もおなじみ

 ですが、奥入瀬とあっちゃ、

 アナタ、やっぱりテンション

 上がりまっせ♪









 ああ、なんて気持ちがよいの。

 5月の旅、大正解です。














 無事、であい橋に到着。

 青森ベイブリッジに続き、

 こちらも貸し切りですわん。












 さあ、お待ちかねの夕食です。

 まずは渓流テラスでアペリティフ

 をいただきましょう。












 その名の通り、目の前に渓流。

 肌寒い時にはコートや膝掛けの

 サービスもありますが、この日は

 不要。本当に爽やかそのものでした。









 灯りはこのスタンドだけ。

 食事の時間帯によって、まるで

 違う景色が楽しめます。












 私はノンアルのシャンパン。

 優しいピンク色に癒やされます。














 まあまあ、ブルーの器に乗った

 美しいお料理が運ばれて

 きました。眺めるだけでうっとり

 します。









 繊細な葉っぱのカタチの

 クラッカーに白魚とチーズ。

 お味もさることながら、この

 葉っぱ(笑)の香ばしいこと。








 
 イノシシのパテのタルト。

 私、猪は人生初でした。














 南部漬けというお漬物を

 使ったお餅。こちらもお初♪














 鮫の春巻き。そう、青森では

 鮫がフツーに売られているのですね。

 トップに一筋絞ったレモンクリーム

 がおいしいアクセント。食感も

 抜群です。







 そしてリンゴのサブレ。

 サクサクホロホロ。

 シャンパンによく合います。












 お料理だけでも大満足なのに

 このロケーション。

 まさに非日常の贅沢。

 ノンアルでも充分酔えそうです。










 アペリティフが終わったら

 奥に見えるレストランに場所を

 移しましょう。












 ちなみにレストランからテラスを

 眺めるとこんな具合。















 レストランもゆったり。

 静かで落ち着いた雰囲気の中で

 食事が楽しめます。












 まずは前菜。

 なんと5品も続きます。これは

 津軽地方の郷土料理、イガメンチ

 をフレンチにアレンジしたもの。

 筍と海苔のソースが添えられて。






イガメンチはイカゲソを包丁で叩き、

野菜を混ぜ込んで小麦粉でつなぎ、

油で焼いたり揚げたりしたもの。

素朴な郷土料理がまさかフレンチに

なるとは、イカゲソちゃんも

びっくりぽん!ですね。





 まるでお菓子!

 大きめにカットした鮪と

 春キャベツ、長芋、ウズラ卵の

 温玉を合わせたもの。上に

 乗っているのは春キャベツの

 チュイル。



このチュイルがとっても繊細。

春キャベツもウズラ卵の温玉も

火の通し方が絶妙でした。






 馬肉のタルタルにこごみや

 蕗のとうなど、春の山菜を

 取り合わせて。美しい

 仕上がりですね。実は私、

 馬肉もデビューでした。







 馬肉のタルタルはこのメルバ

 トーストとともにいただきます。

 これがもうどこまでもクリスピー!

 しかもこの置き方、ニクイですね。










 ここでお鍋で焼いた熱々の

 パンが届きました。まるで

 ぐりとぐらのカステラのよう

 でしたが、シャッターチャンス、

 みすみす逃しました。(^^;)







 カットされたのがこちら。

 表面は究極のカリカリ、

 たっぷり染みこませたバターが

 香る、ふわふわもちもちの

 おいしいパンでした。








 さあ、前菜は続きます。

 こちらのお皿も春がいっぱい。

 フランスでは春を告げる茸と

 言われているモリーユに

 旬のお豆の数々。







そしてここにも青森の郷土料理の

技が使われています。

冷害に見舞われることの多かった

南部地方では、貴重な米の代わりに

豆を使ってお餅を作っていたそうです。

それが「豆しとぎ」。








その豆しとぎを帆立とともに

ラビオリに仕立ててあるのですよ。

イガメンチ同様、なんというか

郷土愛をひしひしと感じる

温かい一皿でした。




 外がだんだんと暗くなって。

 ライトが幻想的です。

 今、あそこでアペリティフを

 楽しんでいる方々、私たちとは

 また違った雰囲気を満喫して

 いらっしゃることでしょう。






 さあ、またまた初めてのお味。

 青森ではお花見に欠かせない

 棘栗蟹を使った一皿です。

 上に乗っているのはアブサンの

 エスプーマ、泡です。





これはもうザ・蟹!

みそや殻を余すことなく使った

ビスクが濃厚で、それに合わさるのが

スパイシーな軍鶏肉。

棘栗蟹もアブサンも初めて。

アブサンは魔性の酒、悪魔の酒と

言われているそうですね。

還暦過ぎて、禁断の味を知ってしまったかしらん。(笑)





 日が沈む頃、お料理は

 ようやくメインです。














 旬のお魚にいろんな貝の

 ソースをかけ、さらにトマトソースも

 添えたもの。ホワイトアスパラガスや

 ウドなど、こちらもまた春が

 いっぱい♪ しかし初めて聞いた
 
 お魚、名前、思い出せましぇん。








 熟成肉のグリル、赤ワインソース。

 つけ合わせはオランデーズソースを

 からめたグリーンアスパラガスと

 エシャロットです。










 前菜からお魚まで白ワインを

 楽しんだおなすさん。お肉には

 やっぱり赤ね。私もワインが

 飲めたらなあ。食事の時間が

 もっと豊かになるのにねえ。







 さあ、いよいよ締めくくり、

 お楽しみのデザートです。

 雪の下にんじんのピューレに

 カルダモンのグラニテを泡に

 して添えてあります。なんて

 可憐な一皿!






 そして二つ目のデザート。

 ピスタチオのヌガーグラッセに

 クレームディプロマットと

 苺のマリネを取り合わせて。








クレームディプロマットはカスタード

クリームに生クリームを合わせたもの。

ふわっとして、ぽってりとして、

そしてうっとり。幸せの連鎖です。





 食後はおなすさんはコーヒー。

 私はハーブティーに。

 優しい味わいでとっても飲みやすい。

 たっぷりと注がれるのもうれしい

 ものです。






おなすさんとたっぷりと時間をかけて

夕食をいただくのは本当に久しぶり。

一回の食事に3時間近くも費やすなんて

なんとも贅沢なことです。

どれも美しく、おいしく、熱いものは熱く、

冷たいものはどこまでも冷たく。

器にまで細心の気配りがなされていましたし、

何よりサービススタッフのホスピタリティが

素晴らしかった! しばし「黙食」を

忘れて会話も楽しんだ貴重な時間。

これまでの我慢があったからこその

喜びでした。









お腹も心も満たされて、さあ、お部屋に帰りましょ、

と思ったら、ワゴンが運ばれてきて。



 なんと三つ目のデザート!

 南部せんべい用の鉄板で焼いた

 熱々のフィナンシェです。

 ここにもしっかり郷土への愛!

 







 やけどしそうなほど、熱々の

 フィナンシェ。不意打ちの

 デザートに亡き父とのことを

 思い出しました。








昔々、父と食事に行った際、

同じようにデザートが何回にも

分かれて運ばれてきたことがありました。

何度目かのデザートに「まだ出るの?」

と、びっくりした私、それでも

「このお菓子は何ですか?」と

尋ねる私にボーイさんが一言。

「トドメ、でございます」










父と笑い転げた遠い記憶。

三つ目の焼きたてフィナンシェが

呼び起こしてくれました。

お父さん、幸せな思い出をありがとうね。




 さあ、腹ごなしにちょっと

 ホテルを探検しましょう。

 エレベーターにはしっかり

 現実に呼び戻されるマーク。









 それでもすぐにまた幻想的な

 世界へ。美しいでしょう?

 ひょうたんランプです。












 自分で作ることもできます。

 時間があればホテルステイだけ

 でも満喫間違いなし♪












 うちに連れて帰りたい。

 しかし、どこに置くの~。

 悩ましいことです。











 こちらはビュッフェ会場。

 広々と気持ちがいいですね。

 なんと照明はね。












 横半分カットのリンゴちゃんです。

 楽しくてワクワクしますね。

 














 入り口の天井にはリンゴを

 模した津軽びいどろ。

 キラキラ素敵♪














 そしてワインセラーのように

 リンゴが並ぶ「ウエルカム
 
 りんごセラー」がお出迎え。

 なんと1800個もあるのだそうです。

 圧巻♪








 夜の森。

 お天気がよければ、天体観測も

 楽しめたのですが……。

 1日にして、忘れ物リスト、

 どんだけ~!








 自由に使える自転車。

 サイクリングも爽快でしょうね。

 タンデムがあればね。(^^;)













 夜のラウンジも素敵。

 「森の神話」も明るい時とは

 また違った印象です。












このホテルにはもう一つのラウンジが

あります。夕食に行く前に立ち寄りましたが

そこにも……。






 岡本太郎さんの作品が

 あります。大暖炉の「河神」。

 高さ10メートル、重さ7トンの

 アルミニウム合金製。












 奥入瀬渓流の水しぶきが水の

 妖精「ニンフ」に変わっていく

 様子を描いたもの。

 岡本さんが亡くなった2ヶ月後に

 お弟子さんたちが完成させたの

 だそうです。



「森の神話」と「河神」。

どちらも奥入瀬の自然が生き生きと

ダイナミックに表現されているように

感じました。自然が人間に与えるものには

悲しみや恐怖も多いですが、

本来はやはり喜びがいちばんのはず。

そのためには私たち人間が自然を

大切に守っていかなければならないのですね。

日頃の行いを省みます。m(_ _)m






 自然を活かした素敵なアクセサリー

 もありました。葉っぱって

 ラッキーモチーフでもありますね。

 そう、成長、希望、再生と復活。

 人間に必要なものばかりです。








 なんともかわいいシルエット。

 金とゴールドでシックです。












このあとは渓流露天風呂へ。

もちろん(笑)画像はありませんが

これもまた素晴らしかった!








八甲田山から湧き出る温泉。

湯船の向こうにはブナやカツラが生い茂る森が広がり、

目の前にはさらさらと流れる奥入瀬渓流。

川のせせらぎを聞きながらお風呂に入るなんて

初めての贅沢です。

しかも目の前をキツネちゃんが駆け抜けていったり!









青森の夜。

うっとりと更けていきました。
この記事にコメントする
NAME
SUBJECT
COLOR
MAIL
URL
COMMENT
PASS Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
2 3 4 5
10 11 12 13 14
15 17 19 20
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新コメント
[09/17 SNOW]
[08/21 SNOW ]
[08/05 SNOW]
[07/17 SNOW]
[07/14 SNOW]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
サリー
性別:
女性
自己紹介:
夫と娘の3人家族。
料理と雑貨屋巡りが大好き。
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
♥  素材提供:ふわふわ。り