小さなキッチンから主婦サリーのささやかな暮らしを届けます。
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母の友人に、ひとり暮らしの達人がいます。


80歳を超えて尚お元気。


長年の趣味を続け、独りの食事にもまず出しを

取ることから始めるようなきちんとした暮らしぶりなのです。


ほとんど誰も訪ねてくることのない毎日なのに、

季節ごとにジャムを作り、いつも何かしらのお菓子を

焼いておく、そんな素敵な女性です。


母がランチに呼ばれた時は、「牛肉のビール煮」がメイン。

デザートは「桃のゼリー」というとってもおしゃれな

おばあちゃんでもあります。


そんなおばあちゃんに、もう10年ほど前、

幼稚園のバザーに出せるような気の利いたお菓子は

ないかしら?とお尋ねしたことがあります。


おばあちゃんはすぐにレシピを送ってくれました。

そのうちのひとつが「ガトー・オー・ラム」

ラム酒をたっぷり使った小さな焼き菓子です。


このお菓子を作るのに欠かせないものがコレ。

120_2035.JPG
 5号サイズのアルミカップです。

 実はコレ、業務用なのか

 一般には入手困難。

 一パックに500枚
 
 入ってます。








120_2034.JPG
 おばあちゃんは、わざわざ

 製菓材料の問屋で買って、

 レシピとともに送ってくれました。

 バザー用なら数が要るだろうと
 
 全部で1500枚。10年経った

 今もまだこれだけ残ってます。





123_2398.JPG
 この小さなアルミカップに

 バターケーキ生地を

 絞り出して焼きます。










124_2401.JPG
 真ん中を丸くくり抜き、刻んだ

 オレンジピールを混ぜた

 バタークリームを詰めて、

 くり抜いた生地でフタを
 
 します。






124_2404.JPG
 仕上げに粉砂糖を振れば

 おしゃれなプチフールの

 出来上がりです。

 








オレンジピールのほかに、ラムレーズンを使ったこともありますが、

これはダメでした!



なんと言うか、当たり前すぎて平凡。

何のインパクトもない、つまらないお菓子になってしまったのです。

このお菓子には、やっぱりオレンジピールがいちばんです。



そして何より、いちばん大切なのがこの大きさ。

ほんの一口か二口で食べられるサイズ。



このお菓子は、これより小さくても大きくてもダメ。

5号のカップじゃないとダメなんです。


仕上げの手間と材料費の問題で、結局バザーには

出せませんでしたが、このレシピはうちの定番。


この5号のカップがある限り、これからも

作り続けますよ~。


そして、この素敵なおばあちゃんのように、

独りになっても、自分のためにお菓子を焼けるような

ゆとりのあるいいオンナになりたいなあって思います。
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