うれしく ♪tick-tack♪

　これは兄が社会人になった時、

　私に買ってくれた時計。

　何度となく電池を取り替えながら

　気がつけば、もう３０年近くも

　大切に使ってきました。






腕時計は父の海外出張のおみやげの

定番でしたし、自分でもお遊び用に

お手頃なものをいろいろ買ってきました。

それでもなぜか使うのはこの兄の時計ばかり。







ブレスレットタイプでフェミニンなところと

ゴールドとシルバーの二色使いということで

合わせるアクセサリーを選ばないのが

ヘビロテの理由でしたね。







思い返すと、この兄の時計とともに

本当にいろんなところへ行き、

たくさんの経験をしてきました。









もちろん楽しいことばかりではなく

おなすさんの単身赴任時代や

こなすの二度の（！）大学受験、それに続く

引っ越しなどなど私にとっては

辛いこともたくさんありましたね。







特に早く過ぎてほしい時や逆にこのまま

ずっと終わらないでと祈るような時は

この小さな文字盤をどれほど

見つめたことか。

私の手首にしっくりと馴染んだこの時計は

私の人生の喜怒哀楽を知り尽くしていると

言っても過言ではないでしょう。










昨夏、ほんの数時間だけ(笑）兄と

会うことができた時も、もちろん

私はこの時計をはめていきました。

で、聞きましたわよ。

「おにい、この時計覚えてる？」









残念ながら、兄の記憶は定かでは

なかったようですが、それでも

私が長年大事にしてきたことを

とてもうれしく思ってくれているようでした。









そして先日、母を訪ねて兄がやってきた際、

「コレ、お前にプレゼント」

と私に小さな箱を差し出すではあ～りませんか！


　そこにはこの時計♪

　「前の古いのを今も使ってるって

　　聞いて、新しいのを買って

　　やらなくちゃなと思ったんだ」

　ですって。






しかも今回もゴールドとシルバーの二色使い。

合わせるアクセを選ばないの、という

私の言葉を覚えてくれていたのですね。

フェイスはピンク、そして電波時計なので

「もう電池交換はいらないよ」

とも。








思いがけずうれしいプレゼント。

この時計はもうあたいがくたばるまで（笑）

使うことになるでしょうね。








おにい、何かと物入りの時に素敵な

贈り物をありがとう。

新しい時計を手に、梅雨空をものともせず

ウキウキ出かけてこようと思います。






しあわせ　tick tack♪

感謝して　tick tack♪

明るく大切に時を刻んでまいりますわ～♪